わははははは(笑って誤魔化す)



「お前って、写真で見ると可愛くねぇな」
ふと呟かれた言葉にむっとする。
「悪かったな!!」
それは葵が最も気にしている事。
せめてマリンやアクアの様な可愛さが少しでもあったら、と考える事はたくさんある。
背は高く、顔も可愛いとは言いづらく、こちらの少女達が着る様なふりふりした服は似合わないだろう。
彼女だってそういう事を考える時もあるのだ。
「嫌だったらこちらの可愛い娘を選べばよかろう!!」
ぷりぷりと怒る葵を見て、アークはさも不思議そうに首を傾げる。
「あれ、何怒ってんだよ?」
「知らぬ!!」
ふんっと顔を背ける。
「別にそれくらい言ってもいいだろう」
「よくない!!」
全く、この男は人の気持ちというものが全然分かっていない。
そう思い立ち去ろうとする彼女を見、アークはやれやれといった様子で彼女の耳元で囁く。
「実物がこれだけ可愛いんだからいいだろ?」
彼女の顔はみるみるうちに真っ赤になる。
そんな彼女の頬にキスをする。
「…………なっ!!」
「へへ、不意打ち〜」




そんな二人を見、周りの人間は全員が全員同じ事を思う。
(よそでやってくれ!!よそで!!)
7月、夏が始まったばかりの訓練場での出来事であった。





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