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「魚になりたいなぁ」 ふと呟かれた言葉に男はまたかと思った。 時々妙な事を言い出す少年だとは思っていたが、こう毎日毎日言われるとうるさくてしょうがない。 けれど文句を言って機嫌を損ねられるのも厄介なので、無視する事にする。 「ねえあんたもなりたくない?」 ……。 決めた途端に話をふられる。 仕方ないので適当に話をそらそうとするが…… 「あ、ごまかすのはナシね」 こいつはわざとやっているのか? ……わざとだろう絶対。 「人は魚にはなれない」 「あ、夢がないねぇ。相変わらず」 話は終わった。 そう思いカップに口をつける。 「僕はさぁなりたいよ」 ベットの上でダルそうな瞳をして。 動くことさえ億劫そうな。 「なりたい」 「何故?人のままでは不満なのか?」 窓に雨がふりかかり、音を奏でる。 「そんな事ないけどさ」 「……」 「でもなりたい、魚」 ゆっくりと起きあがり。 「溺れたい」 愛しそうに窓をなぞる。 「溺れたいんだ、人に。魚のように依存したい。その人がいなきゃ生きていけなくて。でも拒絶されて。存在自体を否定されて。……否定されたいんだ。僕は」 「……」 「生まれてきた事が間違いだったって言って欲しい。僕が生まれてきた事で世界は悪い方に傾いたって言って欲しい。絶対的に否定されて。拒絶されて。依存する。そうすれば、」 一旦言葉を切り、振り向く。 綺麗な笑顔で。 瞳を真っ直ぐに見据えて。 「絶命できるだろう?」 安らかに眠る横顔を見つめて思うのだ。 オレにはこいつの痛みを一生かけても分かる事など無理なのだろうと。 あとがき 意味不明な……。 自虐的な人書くの好きだよね、自分。 続きらしきものも書いてみたんですが、意味不明。 しかもホモエロになってしまいました(笑)。 サーバーがエロ禁止なので途中までですが、見たい人はこっち→クリックだ!! ちゅーしちゃってるんで苦手な人は注意。 あとこれ最初タイトルが溺れる魚でした。ヤバそうなのでやめましたが。 |